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1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:02:16.14 ID:f8xeWodMO
『ほら!ダイヤちゃん!あの子のお家すっごくおっきいよ!』


『だ、ダメですわ!誰か来たら…』


『平気だよ~!それよりいつまで後ろに隠れてるの?歩きづらいよ~!』


『で、ですが…、ピギャ!?』コケッ


『ほら~!くっついてるから足下見えなかったんでしょ~?………大丈夫?』スッ


『は、はい…』ギュッ
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:03:23.59 ID:f8xeWodMO
_________

_____

__


「………」パチッ

「…ふふっ、懐かしいですね」クスッ

私が夢に見たのは懐かしい記憶

遠い昔、小学生だった頃の記憶

私がすごく臆病だった頃の記憶
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:04:05.57 ID:f8xeWodMO
見るものすべてが私には大きく感じて

いつもあなたの後ろに隠れていました

知らない子と話すときや野良犬に会った時とか

臆病な私はいつも隠れていました

あなたの背中は私とさして変わらないのに

すごく安心できました

いつも後ろ姿ばかり見ていたから

私はあなたの顔をあまり知らない

私がもっと強くなれたなら

あなたの横顔くらいは見えるでしょうか?

小さな私はそんなことを思っていました
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:04:41.44 ID:f8xeWodMO
あなたの前にまぶしい存在が現れました

私は相変わらずあなたの後ろに

あなたは楽しそうにその子と話します

笑ったり、時々怒ったりして

あなたはその子と話しています

今、どんな顔をしてるのでしょうか?

見えるのはあなたの背中とうなじだけ

あなたの背中は臆病な私の『特等席』

でも、その『特等席』は

私にとっては逃げでもありました

私は強くなりたかった、けれど…

やっぱりあなたから離れたくなくて…
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:05:26.10 ID:f8xeWodMO
小学高学年になると習い事が増えました

仲良く三人で遊ぶことも少なくなりました

もちろん、あなたの背中にいることも

たまたまお手洗いで席を外していたら

あなたはあの子と楽しそうに話していました

あなたはそんな顔で話していたのですね

いつからでしょうか?

あなたと面を向かって話していないのは
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:05:52.61 ID:f8xeWodMO
あなたは私に気づき私を呼ぶ

私の『特等席』はこの日から三人でいる時は

あなたの少し斜め後ろから

二人を眺めるような位置に立つように

あの子の顔はよく見えましたが

あなたの顔は相変わらず見えないままでした
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:06:43.03 ID:f8xeWodMO
中学生になり、三人での談笑

私はいつもの『特等席』

あの子は冗談を言って笑わせる

あなたは笑ったり、怒ったり

私はつられて笑ったり、なだめたり

それが私たちの当たり前

お互いを親友だと認めた

気が置けない幼なじみ

小さい頃よりは物申すようにはなりましたが

やはり私はあなたの顔が見えない
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:07:25.44 ID:f8xeWodMO
もう少し強くなれたなら

あなたの横顔くらいは見えるでしょうか?

しかし、なぜでしょうか?

私はいつの間にか

あなたと目を合わすと

胸が高鳴るようになっていました

あなたが他の子と話していると

胸がチクチク痛むようになっていました

あなたの顔を見たいのに見れない

時々目が合うと顔が熱くなり目を背ける

まるで時計の長針と短針のように

重なっては離れてを繰り返す
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:08:12.34 ID:f8xeWodMO
短い針が私なら長い針はあなた

ラジオで聞いた曲の歌詞に自分を当てはめます

次に重なるのはいつでしょうか?

重ねた時は同じ時を刻んでいるようで

あなたがきょとんとしている間

あなたの知らない時間で

私は幸せになっていました
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:08:53.41 ID:f8xeWodMO
高校生になりスクールアイドルを始めました

順風満帆、いつもの仲良し三人組

あなたはあの子と話し、私は一歩後ろで

けど、この光景も慣れてみると心地よくて

いつまでもこんな時間が続くと思っていました

でも狂いだしたのは時間ではありませんでした

私がそそのかした手前

大事な親友を傷つけてしまった
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:09:44.74 ID:f8xeWodMO
あなたはあの子を気にして歌わなかった

私はなにも言えませんでした

後日、おもむろにあなたは告げました

あの子のためにもうやめようと

私はなにも言えませんでした

あの子が私たちに抗議してきました

あなたはあの子を無理矢理納得させました

私はなにも言えませんでした

あなたはずっと寂しげな顔をしていたから

そしてあの子は私たちの元を去りました

私たちの合図の光がおぼろげに光る

見上げるあなたを私は少し覗き見る

あなたはそんな顔もするのですね

私は自然と俯いてしまった

12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:10:23.19 ID:f8xeWodMO
時は流れ、私たちは三年生になりました

あなたはお父様の怪我が原因で

学校を休学していたので

あまり顔を合わせることもなくなりました

私は生徒会長となり強さを

あなたの横に立てるくらいの強さを

私は手に入れたのでしょうか?

そんな悶々とした春の日

騒がしい春の息吹きが私の髪をなでました…
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:11:09.21 ID:f8xeWodMO
あとは………語る必要はありませんかね?

私たちは再び歩き始めました

私とあの子と………あなた

私は今どこにいるんでしょう?

あなたは今どこにいるんでしょう?

ちゃんと横に、並んでいるでしょうか?
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:11:55.71 ID:f8xeWodMO


「んー…」


「あら?」


「あ、ダイヤおはよ…」ゴシゴシ


「ええ…」ニコッ

15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:12:31.19 ID:f8xeWodMO



ダイヤ「果南さん、私はあなたが好きです」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:13:10.20 ID:f8xeWodMO
ぽかんとしたあなたの顔は

徐々に耳まで真っ赤になっていく

足に幸せなしびれを感じながらも

その表情を見るのはもっと幸せで
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:13:38.80 ID:f8xeWodMO


「またそうやって私をおちょくる…///」


「うふふ♪」ニコッ


18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:14:17.81 ID:f8xeWodMO
あら、また顔が見えませんね

あなたは顔を私の足にうずめて隠します

どんな顔をしているんでしょうか?

いいえ、もうわかりますよ

あなたの顔は…
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:15:02.24 ID:f8xeWodMO

『果南さん!私はあなたを…真剣にお慕いしております!良ければ私と…!///』

『えっ………!?///』

ふふ、そんな顔もするんですね?

20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:15:59.67 ID:f8xeWodMO
おわり
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/05/05(金) 11:16:48.46 ID:f8xeWodMO
以前別で書いたものです。
依頼だしてきます。

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5月6日 19時09分|ラブライブ!0コメント

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