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1:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:30:27.45 ID:B07n6M/c0
ぱたん、と音がした


何の音かと聞かれたら、ペンを机から落としてしまった それだけなのだが、集中とはほんの些細な要因により乱れてしまうもので

ペンの主、高山紗代子はペンを拾い上げ再び机に向かっても先程のように問題を解くことが出来なかった

「…… はぁ」
2:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:31:34.31 ID:B07n6M/c0
普段の彼女ならこういった状況において、やる気が出ないなんてただの言い訳、と切り捨てて勉強を続けていたはず……なのだが

ペンを落としたことは余程彼女の平常を乱したのか、紗代子は勉強を止めベッドに横になった

(はぁ…… もうすぐテストなんだけどなぁ……)

目前に迫った定期テスト、ここ最近はそれに向け一生懸命に取り組んできた

アイドル活動を勉強しない言い訳にしたくない、と日々語る紗代子である

普段から授業をちゃんと受け予習復習を欠かさない彼女にとっては、テスト前にそれほど詰め込まなくても学年上位に食い込むことは容易いだろう

しかし、紗代子は妥協をしたくなかった、例え同じ結果に終わっても自分に出来るだけの努力をしないと満足が出来ない、もしそうしなかったなら後にどうしようもない後悔に苛まれる、彼女はそういう人間だった
3:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:32:26.51 ID:B07n6M/c0
ここ数日の勉強漬けの日々、こうしたもやもやは今日だけの特別なことではなかった、それどころかこのもやもやは毎日紗代子に取り付いて離してくれなかった

紗代子はこのもやもやの晴らし方を知っている、だがそれは彼女にとって少し、葛藤のいるものだった

(今日も…… 『アレ』するしかないのかなぁ……)

紗代子はベッドに仰向けに転がったまま、自分の胸に触れた、そして軽くそれを揉んだ

「……」

何も感じるものは無い、当たり前である 服も下着も着けたままでその上から軽く触れただけなのだから
4:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:33:09.71 ID:B07n6M/c0
(前は少し触っただけでもびくってなったのに……)

紗代子が今から始めようとしているのは自らを慰める、所謂自慰行為だった

真面目な彼女だが性知識に疎いなどということはなく、17歳の思春期の少女相応の知識と恥じらいを持っていた

自慰行為は好奇心を刺激する魅惑的な果実、でもそれに魅入られたら戻ってこられなくなる

それが紗代子の自慰行為に対する認識だった
5:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:36:24.59 ID:B07n6M/c0
しかし、ある日好奇心を押さえきれず、そう今のようなもやもやを感じていた日に、彼女は生まれて初めての自慰行為を行いそのまま絶頂まで至ることが出来た

その瞬間、彼女は自身の知っているどの言葉でも表せないような気持ちを味わうことになった

自慰行為を行ったという恥ずかしさには「健康に害があるわけではない」「みんなもやっていること」と言い訳して

そして紗代子は知った、自慰行為の果て 絶頂にはもやもやを晴らす効果があることを

それ以来彼女は勉強に行き詰まる度、自らの体を慰め、それを一種の『気分転換』として行っていた
6:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:38:40.28 ID:B07n6M/c0
(最近…… ちょっとし過ぎかも……)

パジャマのボタンを全て外し、下着に手をかけた所でその手が止まった

少し前までは月に1度か、それ以下くらいの頻度で行っていたその行為、しかし今週はこのくらいの時間に毎日この行為をしている

同年代の子の平均はどれくらいなのだろう、自分は『異常』ではないのか? 例えば同じ事務所の宮尾美也はどのくらいこの行為をしているのか、普段のおっとりした彼女も性の衝動の前では甘い声を漏らす女となるのだろうか?

少し怖くなって自慰行為をやめようとしたが、こんなもやもやを抱えたままでは勉強など出来るはずもないと思い直し、下着を外しピンク色のそれを露にさせる
7:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:40:09.94 ID:B07n6M/c0
「本当に…… 癖になっちゃってるのかな……」

そんな自嘲を呟きながら、紗代子は自らの乳首を指でつまみ、強く刺激する

「んんっ……!」

紗代子の自慰行為は初めから強く、少し痛いくらいのものだった

その方が効率的だから、早くイくことでその分勉強を早く再開出来るから…… 決して弱い刺激じゃ満足出来なくなったわけじゃない

「んっ…… んんっ……」

下唇を噛みながら、声を押し殺しながら紗代子はひたすら自分の胸と乳首を弄り続ける
8:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:41:12.82 ID:B07n6M/c0
そしてもう片方の手を下半身、体のもっとも熱い場所へと這わせる

準備はもう出来ている、こんなことで時間をかけてはいけない、早くしよう

そう考える紗代子は自らの人差し指を迷いなくそのなかに入れ、掻き回す

体温がどんどん上がり、頭の中のもやもやがどんどん晴れていく、ただひとつのことに向けて集中することが出来るようになる

この甘く気持ちいい状態に浸っていてはダメになる、より早く、より強く、より深い絶頂を……

高山紗代子は自慰行為にすら向上心を持つ人間だった、性の欲求に従順な、ただの雌だった

「んっ! っっ!」

姿勢を変え、ベッドに顔を押し付ける 最早こうでもしないと紗代子は声は押し止められないのだ
9:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:44:25.55 ID:B07n6M/c0
……我慢せず、声を出したらどうなるのだろう?


そう思うこともあった、今唇を噛みベッドに口を押し付けてまで押さえている『これ』を自由に解き放ったら一体自分はどうなってしまうのだろう?

知らない自分への恐怖は、日に日にそれを欲する探求者たる自分に押されていった

ほんの一瞬、最後の最後だけ、声を出してみようか?

布団を厚く被って、誰にも聞かれないように、最高潮の一瞬だけ、知らない自分になってみたらいいんじゃないか?



そう考えるうちも紗代子の指は自身の秘所への責めをやめず、人差し指に加えて中指をそのなかへと挿入させていた

「んっ! んん! ん……っ」

来る、来る、あの至高の瞬間が……

紗代子は口を開き、押し止めていた『それ』を解き放つ

「あぁっ イくっ イくぅ……
10:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:45:10.95 ID:B07n6M/c0
高山紗代子は再び机に向かっていた

紗代子にとっての自慰行為はあくまでも勉強に行き詰まった時の『気分転換』に過ぎないのだ

絶頂の余韻に浸る時間などほぼなく、身なりを整えて、さっき落としてしまったペンも持ち直した

ちょっと前の自分は別の自分、あれはあれで必要なものではあるが、あれが『私』であるわけじゃない

高山紗代子は真面目で一生懸命で常に自分自身を律するストイックなアイドルなのだ
11:◆KakafR9KkQ:2017/04/09(日) 21:45:42.85 ID:B07n6M/c0
ただひとつ、今日はもやもやを完全に晴らしきることが出来なかった

それはとても小さくて、勉強の障害になり得ない、些細なもの

紗代子はその存在を認識しつつも無理に忌避することなく、自分の中へと取り入れた


(最後の『アレ』 気持ち良かったな…… 明日もまたやってみようかな)



おしまい

12:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2017/04/09(日) 21:46:23.11 ID:B07n6M/c0
読んでくれた人ありがとうございました。
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4月13日 10時01分|グリマス0コメント

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