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1:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:29:34.29 ID:gdwTBYxp0
☆765プロライブシアター/ PM 7:00

P「ふぅ……やっと事務仕事が一段落つきましたね」

このみ「お疲れさま、コーヒーでも飲む?」

P「いただきます」

このみ「ホットコーヒーのおいしい季節になったわね」

P「そうですね、そろそろ雪が降るかもしれませんよ」

このみ「時間が流れるのは早いものね」

P「大人になったら仕方ないんじゃないですか。どうしても仕事に追われる毎日になりますし……」

このみ「それよ! 仕事ばかりしてるから毎日があっという間に過ぎていくの!」

P「はあ……。じゃあ、俺はそろそろ残った仕事を――」

このみ「今日はゲームでもしてパーっと遊びましょう!」

P「ええ……」
2:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:30:23.38 ID:gdwTBYxp0
このみ「急ぎの仕事はないんでしょ?」

P「まあ、そうですけど」

このみ「だったら遊んだほうがいいわよ。たまには息抜きもしないと行き詰まっちゃうんだから」

P「うーん……それならちょっとだけ付き合いますよ」

このみ「じゃあ、そこのソフトの中から好きなものを選んでね!」

P「あっ、またスーファミなんですね」

このみ「もちろん!」

P「そうですねえ……『スーパーマリオワールド』なんてどうですか?」

このみ「あっ! それやってみたかったのよね。他のマリオシリーズはやったことあるんだけど……」

P「スーファミ初期の名作ですよ」

このみ「よーしっ、今日のゲームはマリオワールドに決定ね!」
3:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:31:16.95 ID:gdwTBYxp0
P「じゃあスイッチ入れますよ」

このみ「オッケー」

P「まずは軽くストーリーの説明が入ります」


『今度の舞台はきょうりゅうランド。何やら怪しいこの島で、またもやピーチが姿を消した』


このみ「なるほど、ピーチ姫を探すのが目的なのね」

P「毎度おなじみのパターンですね」

このみ「ピーチ姫は一体どこへ行ったのかしら……道に迷ったとか?」


『――こいつはきっとクッパのしわざ!』


このみ「そうなの!? まだ連れて行かれたと決まったわけじゃないでしょ!?」

P「まあ、いいんですよ。本当にクッパのしわざですから」
4:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:32:06.21 ID:gdwTBYxp0
このみ「さて、ゲームが始まったけど……」

P「マップ上の好きな場所へ進めますよ。ステージに入ってみてください」

このみ「今さらな質問だけど、これって一人で遊ぶゲーム?」

P「そうですよ」

このみ「ふーん……この時代のマリオは同時プレイじゃないんだ」

P「同時プレイができるようになったのはWiiからだった気がしますよ」

このみ「じゃあ、適当なところで交代するわね」

P「了解です」

このみ「まずは『ヨースター島コース1』を選ぶわ!」
5:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:33:07.02 ID:gdwTBYxp0
このみ「えーと、Bボタンでジャンプ。Yボタンでダッシュ、と」

P「あっ、思ったより上手いんですね」

このみ「マリオ自体はやったことあるもの」

P「なるほど」

このみ「Aボタンは……何これ? マリオが回転してるけど」

P「スピンジャンプですよ」

このみ「普通のジャンプと何が違うの?」

P「上からブロックを壊したり、トゲのついた敵が踏めるようになったりするんです」

このみ「回転しただけでそんなに威力が上がるの!?」

P「そこにはツッコまないでください」

このみ「あっ、でもジャンプ力は下がっちゃうのね」

P「ええ、二つのジャンプを上手く使い分けて進みましょう」
6:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:34:13.92 ID:gdwTBYxp0
このみ「はい、ゴールっ! 軽い軽い♪」

P「特にミスもなくクリアしちゃいましたね」

このみ「思ったより簡単だったわ」

P「まだワールド1ですから。この先の難易度は割と高いですよ」

このみ「あら、そうなの?」

P「ええ、それに新しいアイテムや仕掛けも出てきて面白いんです」

このみ「奥が深いのね」

P「次のステージも続けて遊びますか?」

このみ「ううん、ここでプロデューサーに交代するわ。私はちょっと席を外すわね」

P「構いませんけど、何か用事ですか?」

このみ「すぐに戻るから気にしないで~♪」

P(あっ、このパターンは……)
7:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:35:09.32 ID:gdwTBYxp0
このみ「おまたせっ、お酒とおつまみを持ってきたわよ~」

P「そう来ると思いましたよ!」

このみ「晩酌にはちょうどいい時間だと思ってね」

P「まあ、それもそうですね」

このみ「飲みもの何にする? 冷蔵庫にあったものを適当に持ってきたんだけど……」

P「じゃあ、俺はビールで」

このみ「私は莉緒ちゃんオススメの酎ハイにするわ」

P「乾杯しましょうか」

このみ「そうね。ではでは、今日も一日お疲れさまでした――」

P、このみ「かんぱ~いっ!!」
8:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:36:12.56 ID:gdwTBYxp0
P「あ、このビールおいしい……」

このみ「お酒を飲みながらだらだらゲームやるのって最高ね」

P「ダメな大人感がすごいですけど」

このみ「普段は頑張ってるから別にいいのよ」

P「そうかもしれませんね……あ、ミスった」

このみ「あーあ、パタパタに当たるなんて凡ミスね」

P「仕方ないじゃないですか、俺だってマリオワールドは久しぶりなんですよ」

このみ「次、私の番ね~」

P「はいはい、お酒のおかわり注ぎましょうか?」

このみ「いただくわ。ありがとう」
9:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:37:17.75 ID:gdwTBYxp0
P「さて、ヨースター島の城ですよ」

このみ「えーと……城をクリアすればこのエリアはおしまいってこと?」

P「そうですね。7つのエリアがあって、それぞれの城にはボスがいるんです」

このみ「なるほど」

P「あっ、ボスの部屋にたどり着きましたね。相手はコクッパのイギーです」

このみ「どうやって倒せばいいの?」

P「簡単ですよ。相手を溶岩に突き落とせばいいんです」

このみ「容赦ないのね!?」

P「ひと思いにやっちゃってください」

このみ「よっ……と! 落としたわ!」

P「おおっ、上手いですね。これでこの島はクリアですよ」
10:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:38:15.12 ID:gdwTBYxp0
このみ「次のエリアは『ドーナツへいや』ね」

P「このステージから新しいアイテムも出るんですよ……この羽根です」

このみ「取るとどうなるの?」

P「マントマリオに変身して空が飛べるようになるんですよ。こんな感じです!」

このみ「へぇー、便利そうね」

P「操作にコツがいるので練習してみてください。十字キーを上手く使うんです」

このみ「本当だ、結構難しいかも……」

P「上手くなればずっと飛んでいられますよ」

このみ「何それ、便利すぎない?」

P「そうですね。実際、マントで飛んでいるだけでクリアできるステージも多いんですよ」

このみ「……それはちょっと味気ないわね」

P「ええ、なるべく空は飛ばずに進みましょう」
11:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:39:10.59 ID:gdwTBYxp0
このみ「ここは……お化け屋敷?」

P「はい、ちなみにヨッシーは連れていけません」

このみ「念のため確認しておくけど、怖いステージじゃないわよね?」

P「怖くはないですよ。謎解き要素があったりはしますけどね」

このみ「そう、じゃあ安心して入るわ」

P「このみさんって怖いのがダメでしたっけ?」

このみ「それほどでもないけど、マリオって時々怖いステージがあるから……」

P「そうですか?」

このみ「例えば、マリオ64の『テレサのホラーハウス』とか……」

P「ああ、急に動き出すピアノが置いてあるところですよね」

このみ「そう、それよ!」

12:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:40:12.60 ID:gdwTBYxp0
P「赤コインを取ろうと思って近付くとピアノが大きな口を開けて――」

このみ「不協和音を鳴らしながら襲ってくるのよね」

P「さながらホラー映画ですよ」

このみ「子どもの頃の怖い記憶ってやけに残ってるのよねー」

P「その気持ちは分かります」

このみ「プロデューサーも似た体験があったりするの?」

P「俺はマリオUSAの『カメーン』が苦手でしたよ」

このみ「あー! あの鍵を取ったら追いかけてくる仮面ね!」

P「ええ、まあ子どもの頃の話ですけどね」

このみ「――夜道を歩くプロデューサー。その背後には、音もなく近づく不気味な仮面が……」

P「怖がらせないでくださいよ」

このみ「冗談よ。もう怪談の季節でもないし」
13:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:41:08.20 ID:gdwTBYxp0
P「そうだ、ちょっと分岐ルートに入ってもいいですか?」

このみ「分岐ルート?」

P「ゴールが複数あるステージもあって、どこにゴールするかで進路が変わるんです」

このみ「なるほどー、面白いわね」

P「まず、緑スイッチは押しておきましょう。後々になって攻略の役に立つんです」

このみ「そんな場所に隠しステージがあったんだ」

P「全部のステージに行かなくても全クリできるんですけどね」

このみ「やり込み要素があるってことね」

P「今回はなるべくスタンダードな道を進みましょうか。次、バニラドームへ入りますよ」

このみ「はーい」
14:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:42:26.53 ID:gdwTBYxp0
P「よっと……どんどん進めちゃいますね」

このみ「へぇー、上手いわね」

P「かなりやり込んだゲームですから、まだ勘が残ってるんですよ」

このみ「だけど、急ぎすぎるとミスするわよ……ほらっ、穴に落ちる――」

P「はいっ、ヨッシーを乗り捨て!」

このみ「ひどい!!」

P「落ちそうになった時には重要なテクニックですよ。このみさんも覚えておいてください」

このみ「ヨッシーかわいそう……ずっと穴に落ちたままなの?」

P「大丈夫ですよ。クッパを倒した後に、ちゃんとマリオが助けに行くでしょうから」

このみ「私はなるべく乗り捨てずにクリアするわ」
15:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:43:26.79 ID:gdwTBYxp0
P「さてと……。このみさん、ちょっと一人でゲームを進めておいてもらえます?」

このみ「どこか行っちゃうの?」

P「ええ、何か食べ物を取ってこようかと思いまして」

このみ「そう言えば夕飯がまだだったわね」

P「簡単にカップ麺でも作ってきますよ。このみさんもどうですか?」

このみ「カップ麺って、まったく……もっと栄養のあるものを食べた方がいいわよ」

P「でも、お酒を飲むとラーメンが食べたくなりません?」

このみ「気持ちは分かるけど……。ううん、やっぱり今日は私が何か作るわ!」

P「いいんですか?」

このみ「冷蔵庫にあるもので適当に、だけどね」

P「それでも嬉しいですよ」
16:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:44:24.20 ID:gdwTBYxp0
☆給湯室

このみ「そうねえ……この食材ならハンバーグがいいかしら」

P「ハンバーグですか、大好物ですよ!」

このみ「あっ、やっぱりそうなんだ」

P「やっぱりってどういうことですか?」

このみ「芸能プロデューサーにはハンバーグ好きが多いってウワサで聞いたの」

P「それは偏見だと思いますけど……」

このみ「さっそく作るからちょっと待っててね~。フフ~ン♪」

P「このみさん、楽しそうですね」

このみ「料理は楽しみながら作った方がいいのよ。……恋のハンバーグ~♪」

P(あっ、別事務所のアイドルの曲だ)
17:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:46:16.54 ID:gdwTBYxp0
十五分後

このみ「もうすぐ完成よ。ソースも適当に作って……っと」

P「そこに食器並べておきますね」

このみ「うん、ありがと」

P「飲みのも何にします?」

このみ「ビールで! さっきプロデューサーが飲んでたやつがいいわ」

P「肉料理にはよく合いそうですもんね」

このみ「さ、料理もできたから注いで注いでっ!」

P「はいはい。それじゃ、改めて乾杯といきますか」

このみ「そうね~。今日も一日お疲れさまでした、乾杯っ」

P「乾杯っ、ハンバーグもいただきます!」
18:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:47:05.21 ID:gdwTBYxp0
このみ「うん、ちょうどいい焼き上がりね」

P「おいしい! これすごくおいしいですよ!」

このみ「ふふっ、プロデューサーったら子どもみたいね」

P「うぐっ……す、すいません」

このみ「いいのよ~。喜んでもらえてよかったわ」

P「毎日でも食べたいくらいですよ」

このみ「そんなに好きならまた作ってあげるわね。その時は別の味付けで作るから」

P「他にもバリエーションがあるんですか?」

このみ「うん。今日はデミグラスソースだけど、和風にするのもオススメよ」

P「いいですね! 楽しみにしてます」
19:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:48:12.37 ID:gdwTBYxp0
☆休憩室

このみ「夕食もすませたしゲームに戻るわよ!」

P「そうしましょうか。バニラドームを抜けた先はチーズブリッジですよ」

このみ「あれ? お城がすぐ近くに見えてるけど?」

P「ええ、4面は短いんです」

このみ「ふーん、そうなんだ」

P「実はバニラドームからのコース分岐で、別ルートもあるんですけどね」

このみ「ええっ? 全然気付かなかったんだけど……」

P「別ルートは暇な時にでも遊んでみたらいいんじゃないですか?」

このみ「そうね! マップの隅々まで冒険したいわ!」

P(どれだけやり込む気なんだろう……)
20:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:49:04.47 ID:gdwTBYxp0
このみ「操作にも慣れたしサクサク進むわ~」

P「本当に飲み込みが早いですね。ただ、この先はそれだけじゃクリアできませんよ?」

このみ「えーと次は……迷いの森?」

P「ここでは隠しゴールであるカギ穴を見つけないと攻略できないんですよ」

このみ「謎を解いて森を抜けるってことね」

P「その通りです」

このみ「面白そうね! プロデューサー、絶対にネタバレしちゃ駄目よ!」

P「ご心配なく。俺もどうやってクリアするかもう忘れてます」

このみ「あら、そうなんだ」

P「子どもの頃に遊んだきりですからね。一緒にゴールを探しましょう」

このみ「よーし、張り切っていくわよ!」
21:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:50:26.56 ID:gdwTBYxp0
十分後

P「あれっ? また同じコースに戻された……」

このみ「うーん……かなり道に迷ってるわね、私たち」

P「迷いの森というだけはありますね」

このみ「これもゲームの醍醐味なんだけどね……ビールもう一杯もらえる?」

P「どうぞ。枝豆もありますよ」

このみ「あ~、こうやってゲームしながらお酒を飲むのって至福の時間ね」

P「同感です」

このみ「もっと年を重ねても、こういう時間が過ごせたらいいなあ」

P「ははは、それは難しいんじゃないですか?」

このみ「やっぱりそう思う?」

P「ええ。誰かとゲームで遊ぶ機会って、大人になってからほとんどなくなりましたもん」

このみ「これからはもっと少なくなるのかしら」

22:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:51:42.56 ID:gdwTBYxp0
P「ゲーム好きの人と結婚したら別かもしれませんけどね」

このみ「あっ! 結婚の話とかしちゃう~?」

P「妙に食いついてきますね」

このみ「だって、そろそろ結婚を考えてもいい年齢でしょ? 私も、プロデューサーも」

P「そうかもしれませんね。同級生にはもう結婚した友人もいますし」

このみ「へえ~、それは早いわね」

P「俺にはまだ、結婚している自分の姿はイメージできませんけどね」

このみ「そうなんだ。私は早めにいい人見つけたいけどな~」

P「まだ24歳ですし、急ぐことはないと思いますけど」

このみ「甘い! その考えは甘いわよ!」

P「そ、そうですか……?」
23:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:52:38.44 ID:gdwTBYxp0
このみ「だって結婚する前に相手のことを知る時間も必要でしょ?」

P「まあ、数年は付き合ってから結婚するカップルが多いでしょうね」

このみ「そう考えると、今すぐ誰かと付き合っても結婚する時には結構いい年になるのよ」

P「いい年って……それでも若いですけどね」

このみ「どこかにいい相手がいたらな~」

P「だけど、このみさんが結婚したら、こうして一緒に過ごすこともなくなるのかなあ……」

このみ「そうねえ。プロデューサーと私が結婚するなら話は別だけど」

P「ああ、そうですよね~。…………えっ?」

このみ「……」

P「……」

このみ「な、なーんてね! ま、まあ今はアイドルだから結婚は先の話だけど!」

P「で、ですよねー! このみさん、ちょっと飲みすぎたんじゃないですか!?」

このみ「あはは……ごめんごめん」

P(びっくりした……。まったく、急に意識させるようなことを言うんだから……)
24:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:53:28.64 ID:gdwTBYxp0
このみ「さあ、色々話しているうちに迷いの森を抜けたわ!」

P「かなり長かったですね……次はチョコレー島です」

このみ「今度は岩だらけの島を進むのね」

P「出てくる敵キャラも変わりますよ」

このみ「本当だ、この太った恐竜みたいなキャラは初めて見るわね」

P「それは『ライタ』ですね。踏むと一回り小さい『チビライタ』になります」

このみ「うわっ、動きが速くなったんだけど!?」

P「チビライタは俊敏ですし火も吐いてくるんですよ」

このみ「小さくなってからの方が強いのね」

P「ええ、太りすぎると火が吹けなくなる生物なんでしょう」

このみ「どういう生態してるのよ……」
25:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:54:31.61 ID:gdwTBYxp0
P「ほら、人間も太りすぎると動きが鈍くなるじゃないですか」

このみ「そうね」

P「逆にこのみさんくらい小柄だと、火が吹けるようになるでしょう?」

このみ「そんなわけないでしょ! どうしてそうなるのよ!?」

P「だって、莉緒と一緒にヨガもやってますし……」

このみ「私はダルシムか!」

P「ははは、冗談ですって」

このみ「もうっ、プロデューサーもかなり酔ってるでしょ?」

P「そうですね……。久しぶりに楽しい夜なので、ハメが外れちゃってるかもしれません」

このみ「まあ、楽しんでるのはいいことだけどね~」

P「よーし、もっと盛り上がっていきましょう!」

このみ「お~っ♪」
26:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:55:51.79 ID:gdwTBYxp0
P「気分が乗ってきたところで次に進みましょう」

このみ「えーと、『チョコレー島コース2』ね」

P「ここの仕掛けはなかなか斬新ですよ」

このみ「あら、どんな仕掛けかしら」

P「取ったコインの枚数や残り時間で、土管の先にあるコースが変化するんです」

このみ「なるほど、面白いわね……わわっ、キノコがたくさん!」

P「あー、そのルートはハズレですね」 

このみ「ハズレなんてあるの!?」

P「いくつかのルートに分岐するんですけど、その中のひとつが鍵クリアなんです」

このみ「ぐぬぬ……もう一回よ!」

P「次はもうちょっと早いタイムを目指しましょうね」
27:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:57:05.02 ID:gdwTBYxp0
十分後

このみ「チョコレー島をクリアしたら次はどうするの?」

P「どうするって……そこに沈没船があるじゃないですか」

このみ「あっ、これがステージだったんだ」

P「気づきませんでしたか?」

このみ「うん、ただのボロい板にしか見えなかったわ」

P「ひどいなあ……俺にとっては好きなステージなのに」

このみ「そうなの?」

P「沈没船の中の冒険ですよ? ロマンがあるでしょう!」

このみ「なるほど、水中なのにお化け屋敷みたいな雰囲気なのね。独特だわ」

P「ちなみに『マリオ3』に出てきた飛行船の残骸という設定らしいです」

このみ「そんな関連性が!?」

P「ゲームで前作とのつながりがあると、ちょっと嬉しくなりますよね」
28:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:58:24.52 ID:gdwTBYxp0
このみ「そして沈没船を突破した先は……魔王クッパの谷?」

P「いよいよ最終エリアですね。あの金色に光るギラギラした建物がクッパ城です」

このみ「趣味悪いわねー」

P「派手にすればいいってものじゃないですよね」

このみ「クッパ城ってもっと荘厳なイメージがあったんだけど」

P「シリーズによって違う建物なんでしょう」

このみ「ふーん」

P「それにしても、ついに残り数ステージで全クリですよ」

このみ「ゲームに没頭していたからあっと言う間に感じたわ」

P「ぶっ通しで遊んでましたからねー……って、もうこんな時間!?」
29:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 13:59:28.08 ID:gdwTBYxp0
このみ「まあまあ、時間なんてどうでもいいじゃない」

P「どうでもよくないですよ。まだ片付けたい仕事があったのに……」

このみ「もうっ、また仕事の話?」

P「このみさん、今日はそろそろ解散にしませんか?」

このみ「ええっ!? クリア直前まできてそれはないでしょ!」

P「それは申し訳ないですけど、早く寝ないと明日の業務に影響が――」

このみ「ダメっ」

P「ちょっ、このみさん! なに抱きついてるんですか!!」

このみ「プロデューサーがどこかに行っちゃわないように、捕まえてるの」

P「ええ……」
30:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:00:39.35 ID:gdwTBYxp0
このみ「あっ、私には気にせずゲームを進めてね」

P「そう言われても、この状態で気にしないなんて無理ですよ……」

このみ「私がこうしてなきゃ、プロデューサーは仕事しすぎちゃうでしょ?」

P「……将来の765プロのことを考えれば、休んでいる暇はないですから」

このみ「まったく、本当に真面目すぎるんだから」

P「普通のことですよ」

このみ「ううん、真面目すぎ」

P「むぅ……」

このみ「先のことばかり考えていると、大切なものを見落としちゃうわよ」

P「そんな風に言わなくてもじゃないですか。俺だってシアターのみんなのために――」

このみ「その様子だと、私たちがどれだけ心配してるかも気づいてないんでしょ?」

P「えっ?」
31:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:01:59.89 ID:gdwTBYxp0
このみ「最近のプロデューサーは働きすぎだって、みんな言ってるわ」

P「シアターの子たちがですか?」

このみ「ええ、そうよ」

P「全く気がつかなかったんですけど……」

このみ「当然よ。プロデューサーの耳に入らないように気を使っていたみたいだし」

P「もしかして、俺の仕事の邪魔にならないように?」

このみ「そうでしょうね。私たちアイドルのために頑張ってくれているのは、みんな知っているもの」

P「……」

このみ「だから、ね? あんまり心配をかけちゃダメよ?」

P「……そうですね。みんなの前で疲れた顔なんて見せたくないですし」

このみ「それなら今夜は遊びましょう。ほら、分かったら次のステージを選んでっ!」

P「ええ、それは分かったんですけど……」

このみ「まだ何かあるの?」

P「そろそろ俺に抱きつくのやめてくれません!?」
32:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:03:21.66 ID:gdwTBYxp0
このみ「あっ、ゴメンね。くっついたままだったわ」

P「いえいえ、謝ることないですけどね。さすがに恥ずかしいので……」

このみ「ふーん、じゃあもう少しこのままでいようかな~」

P「ええっ!? こ、このみさん!?」

このみ「おやすみなさーい」

P「ちょっ!? 自由すぎますって!!」

このみ「飲みすぎたのかしら。急に眠くなっちゃったわ……ふわぁ」

P「だったら俺から離れて横になってくださいよ」

このみ「五分で起きるから……むにゃ……」

P(このみさんの体温や身体の柔らかさが伝わってくる……五分も我慢できるかな……)
33:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:04:21.00 ID:gdwTBYxp0
十分後

このみ「んー……おはよ、プロデューサー」

P「あっ、目が覚めました?」

このみ「そろそろ五分経ったでしょ?」

P「いや、それ以上寝てましたけど……もうラスボスのクッパ戦直前ですよ」

このみ「ええっ! もう!?」

P「はい……ですが、ここでこのみさんにバトンタッチさせてください」

このみ「何だかプロデューサー、疲れてる?」

P「ははは……精神力を使い果たしちゃいましたよ」

このみ「そんなに集中してゲームしてたの!?」

P(このみさんに抱きつかれて、理性を保つのに必死だったからなんだよなあ)

このみ「まあいいわ、ここから先は私に任せてっ」

P「お願いします。俺も横からアドバイスしますね」
34:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:05:33.45 ID:gdwTBYxp0
このみ「さあ、クッパの登場ね。……って、飛んでる!?」

P「マリオワールドのクッパは飛行物体に乗って戦うんです」

このみ「んーっ、ジャンプしても届かないわ」

P「このみさんの手が電車のつり革に届かない時の動きに似てますね」

このみ「余計なこと言わなくていいから!」

P「ごめんなさい冗談です」

このみ「これ、どうやって倒せばいいの?」

P「少し待ってください。そろそろクッパが雑魚キャラの『メカクッパ』を投げてきます」

このみ「なるほどね。これを踏んでっ……投げ返す!」

P「うまいですよ、このみさん!」
35:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:06:58.89 ID:gdwTBYxp0
このみ「なーんだ、楽勝じゃない」

P「気を抜かないでくださいよ。ダメージを与えていくと攻撃パターンが変化します」

このみ「鉄球を落としてくるのね。……よっと!」

P「避けたっ、さすがです!」

このみ「これで終わりかしら?」

P「次が最終段階です。怒り狂ってクッパが跳ね回りますよ」

このみ「うわーっ、動きが激しすぎ! こんなのメチャクチャよ!」

P「お、落ち着いてくださいっ。このみさん、俺の声を聞いて!」

このみ「ど、どうすればいいの!?」

P「距離を取りましょう! もっと右! 右へ避けてから……」

このみ「分かったわ! 距離を取ってから……投げ返すっ!!」

P、このみ「当たれ――っ!!」
36:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:08:01.93 ID:gdwTBYxp0
――――ドドドドッ、ズゥゥゥゥン!

P「クッパが遠くへ飛び去っていった……!」

このみ「これってついに……」

P「全クリですよ、やりましたね!」

このみ「やったー!! いやー、長かったわね!」

P「ラスボス戦を一回で決めるなんて、さすがこのみさんです!」

このみ「ううん、プロデューサーのアドバイスのおかげよ。ありがとっ」

P「いえいえ……あっ、エンディングが始まりますよ」

このみ「ピーチ姫も無事に戻ってきたみたいだわ」

P「大団円ですね」

このみ「あーあ、だけどもう物語はおしまいなのね……」

37:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:09:02.86 ID:gdwTBYxp0
P「まだ物足りないですか?」

このみ「ゲームは楽しいものだけど、終わっちゃう寂しさってあるでしょ?」

P「RPGの終盤でクリアしちゃうのがもったいなく感じる、みたいな……」

このみ「そうそう、そんな感じ!」

P「だったら、今夜はまだマリオワールドで遊びましょうか」

このみ「えっ?」

P「まだスターロードや秘密のコース、それにスペシャルコースも残ってますからね!」

このみ「そ、そんなに……!?」

P「クッパを倒したくらいじゃ、このゲームを遊び尽くしたとは言えませんよ!」

このみ「面白いじゃない! 望むところよっ」
38:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:09:41.80 ID:gdwTBYxp0
P「それにしても、ゲームして夜ふかしするのってどうしてこんなに楽しいんだろう……」

このみ「オトナだけの特権よね」

P「ははは、子どもの頃だと親に怒られますからね」

このみ「……ねえ、プロデューサー」

P「何ですか?」

このみ「これから先も、二人でこんな風に過ごしたいわよね」

P「いいですね。一緒にゲームしたりお酒を飲んだりしたいです」

このみ「うん! それってきっと幸せよ」

P「あっ、もちろん信頼できる仕事のパートナーとしても一緒にいてくださいね?」

このみ「当然よ! 言うまでもないわ」

P「公私ともに、これからも楽しくやっていきましょう」

このみ「ふふっ、ずっと一緒だからね。プロデューサー♪」


おわり
39:◆c4YEJo22yk:2016/11/23(水) 14:11:05.66 ID:gdwTBYxp0
以上で完結です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

☆過去作

【ミリマスSS】百合子「耳をすませば」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446205360/

【ミリマスSS】P「星のカービィSDXです」このみ「懐かしいわね」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447411397/

【ミリマスSS】このみ「マリオカート?」P「SFC版です」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454672425/

【ミリマスSS】百合子「ここが天狗の舞い降りし神の山……」P「高尾山な」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456395819/

【ミリマスSS】このみ「温泉旅行よ!」P「いや、仕事ですから」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458042883/

【ミリマスSS】P「スーパーボンバーマン3です」このみ「任せなさい!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464268470/

【ミリマスSS】百合子「まるで二人だけの逃避行ですね!」P「大げさだな」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466160121/

【ミリマスSS】このみ「時にはレトロなゲームセンターで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468492249/
40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/11/23(水) 14:11:51.81 ID:OaRfP118O
相変わらず素晴らしい、おつです
お奨め記事
11月25日 06時01分|グリマス0コメント

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