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1:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:03:09 ID:L7jScjHI
男「意識を分離する機械?」

?「そう、その名も分離機」

?「人間の意識を肉体から分離させる事から我がそう名付けた」

男「それを使って何が出来るんだ?」

?「電脳世界に理想の世界を生み出してそこに意識を飛ばせる」

男「それ、理想の世界じゃないと思うが」

男「いや、2次元の世界の住民になれるって考えると理想かもしれん」

?「そうだろう、どうだ行ってみたいと思わないか」

男「気になるけどなんで俺なんだ、つか君は誰?」

?「何、科学者だぞ、お前の美少女クラスメイトの」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:04:13 ID:L7jScjHI
男「いや、俺この学校に来てまだ1週間だし」

男「つか美少女って」

科学者「容姿には自身があるからだ」

科学者「それで理由だがな、それは簡単だ」

科学者「お前がこの分離機を使うに値する理由があるからだ」

科学者「後は分離機の最終テストもしたいし」

男「実験体かよ!誰がやるかそんなもん」

科学者「まあ、そう言うだろうな、使いたくなったら放課後にここに来るがいい」

男「多分もう来ないぞ」

科学者「いや、お前は来るよ、きっとな」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:05:01 ID:L7jScjHI
保護者「おかえりなさい、貴方の幼馴染が来てるわよ」

男「ただいま、また来てるのか」

保護者「心配なんでしょ、貴方が」

男「俺は赤子か、まったく」

幼馴染「おかえり、怪我してない?」

男「してない、するわけないだろ」

?「当然だな、お前だけの体じゃないしな」

男「...友人よ、何故ここにいる」

友人「親友と呼んで欲しいんだが」

男「すまんな、それは無理だ」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:05:48 ID:L7jScjHI
幼馴染「その話、私も混ぜてくれないの?」

友人「無理だな、俺とお前のこいつに対する思いが違うからな」

友人「という事で帰る、親友になるのを待ってるぞ」

男「そんなに俺が嫌いか、あいつは」

幼馴染「そんな事言わないであげて、彼だって」

男「わかってる、でもお前も心配しなくていいんだぞ?」

幼馴染「それでも私は貴方の世話がしたいの、駄目?」

男「いや、俺からは駄目とは言えない」

幼馴染「ならいいでしょ」

男「よくないと思うんだがな」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:06:33 ID:L7jScjHI
友人「で、どうだ、何かあったか?」

男「学校で会うなりそれか、何もない」

友人「そうか、ならいいや」

友人「何かあったら俺は何か覚醒してしまうかもしれんからな」

男「何かって何だよ、つか覚醒するのか」

友人「何たってあの超絶美人で気立ての良い娘」

友人「お前が世話されるという状況すら俺は許せん」

友人「だが何も無かったなら問題ない、今後も頑張ってくれ」

男「行ってしまった、本当にそれしかないのか」

男「とは幼馴染と何かあるわけがないのにな」

男「そういえばあの科学者、教室にいないな」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:07:25 ID:L7jScjHI
科学者「ん、それで我に会いに来たのか」

男「いや、分離機の説明が聞きたくなっただけだ」

男「それを使えば本当に俺でも電脳世界にいけるのか?」

科学者「やはり気になっていたか、答えは多分だ」

男「多分かよ、とはいえ誘うからにはそれなりに確証はあるんだよな」

科学者「勿論だ、現状での成功率はほぼ100%だ」

科学者「ただ問題は一つある」

男「何だよ問題って」

科学者「帰ってこれない」

男「欠陥品かよ!」

科学者「貴様に問題あるか?」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:08:01 ID:L7jScjHI
幼馴染「もしも理想の世界にいけるなら?」

男「あぁ、まあ実際は電脳で作った世界だけどな」

幼馴染「もしあったとしても私は今を生きるよ」

男「...強いのか弱いのかわからないな」

幼馴染「弱いよ、だから今貴方とこういう関係なの」

男「こういう関係?」

幼馴染「お世話する人とされる関係」

男「確かに、強かったらきっと違う関係だろうな」

幼馴染「...それで彼とはちゃんと話したの?」

男「自称親友とか?」
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:08:43 ID:L7jScjHI
幼馴染「そ、彼、貴方の身体の事をいつも心配してるのよ」

男「なんか言葉だけ聞くとちょっとホモっぽいな」

幼馴染「彼、本当に心配してるんだから怒るわよ?」

男「出会って2週間の男に心配されても」

幼馴染「・・・」

男「悪い、でも」

幼馴染「それ、彼に言っちゃ駄目よ」

男「ごめん」

男「そうだよな、それを言うなら幼馴染であるお前もそうだしな」

男「と、言えるわけがないよな」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:09:40 ID:L7jScjHI
科学者「それで我に相談か、我に相談するとは友達いないのか?」

男「いっぱいいるよ、いっつも俺の事心配してくれる」

男「俺が大丈夫だと言ってもな」

科学者「それはそうだろう、俺が言っても意味はないからな」

男「お前、知っていたのか?」

科学者「君の友人達が君を心配する理由をかい?」

科学者「当然だ、だからこそ我は君を選んだ」

科学者「私と同じくこの分離機を使うに値する君を」

科学者「誰でもなく君を選んだのだ、周りと違い君をな」

男「...ありがとうな」
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:10:47 ID:L7jScjHI
男「それで、お前もこの機械を使うのか?」

科学者「むしろこの機械は元々我用だ」

科学者「ただ失敗出来ないから実験がしたいのだ」

男「それで俺に実験させたいってわけか」

科学者「そうだ、この分離機は既に完成している」

科学者「後は確証だけあればいい、分離できるという確証が」

男「そういうものか」

男「そういえば、俺、お前を教室で見かけた事ないんだが」

科学者「教室は我のいる場所ではないからな」

男「変わった奴」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:11:59 ID:L7jScjHI
科学者「君ほどではない」

科学者「幼馴染、あんな娘と家族公認の仲なのに手を出さないとは」

男「出せるわけないだろ、公認だからこそ」

科学者「律儀だな、男なら据え膳食うものだと」

男「俺を何だと思ってるんだ」

科学者「ますます君はこの分離機を使うべきだな」

科学者「誰もが君に好意的で誰もが君を心配する」

科学者「だが誰1人として君を求めてない」

科学者「この世界は君には厳しすぎるだろ」

男「...否定はしない」

男「でも俺は生きていたいからな」

12:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:13:10 ID:L7jScjHI
科学者「だからこそ君はこの分離機を使うべきだと思うがね」

科学者「我は君に死ねと言っているわけではない」

男「でも帰ってこれないだろ」

科学者「ただそれだけだ、住む場所が代わるだけだ」

男「俺は、俺はここで生きていたいんだ!」

男「なんで誰も俺を認めない!」

科学者「認めているからこそ勧めるのだが」

科学者「まあいい、だが本当に危なくなったらここに来るといい」

科学者「何せ君は」

科学者「何だ、もう行ってしまったのか、最後まで聞けばよいものを」

科学者「何故なら君は、我と同じ幻なのだからな」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:14:44 ID:L7jScjHI
男「なんであいつにあんな事言われなきゃならないんだ」

男「あいつなら、俺を」

男「家の鍵が開いてる、今日は誰もいない筈だが」

男「俺の部屋から音がするな、誰かいるのか?」

?「...寂しいよぉ、寂しいよぉ」

幼馴染「xx」

男「僕は...」

男「!?、俺は、俺は!」

男「...一旦、家を出るか」

男「あいつのあんな顔を見たらもう、」

男「明日、あいつに頼むか」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:17:05 ID:L7jScjHI
友人「誰か探しているのか、教室に来てからずっときょろきょろしてるが」

友人「あまり女漁りとかしないでくれるかい、君は」

男「俺だけのものじゃないって言うんだろ?」

男「クラスメイトの1人に用事があるだけだ、あ、いた」

男「よお、今日の放課後も屋上にいるのか」

科学者「放課後の屋上、という事は貴方が」

男「何だ、いつもと話し方が違うな」

科学者?「それはそうですよ、貴方と会っていたのは」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:18:42 ID:L7jScjHI
科学者?「それより今日の放課後ですね、ちゃんと聞いてると思いますよ」

男「お前、何言ってるんだ?」

科学者?「そういえば貴方は知らないんでしたね、何せ」

科学者?「親友の彼が貴方の事を睨んでいますが大丈夫なのですか?」

男「俺の親友じゃない」

科学者?「そうですね、貴方の親友じゃありません」

男「...」

科学者?「それでは放課後に、きっと私の事も教えますよ」

友人「お前、あの娘と何かあるのか」

男「少しな、お前の心配する事はないから安心しろ」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:20:20 ID:L7jScjHI
科学者「ふむ、待ったかな?」

男「お前、別に一緒に屋上に行けばいいじゃないか」

科学者「他人から見て君と恋人同士に見えるのは問題がある」

科学者「我と君が恋人であるのには問題ないが」

男「問題ないのかよ...」

科学者「我となら問題ない、我とならな」

男「お前、もしかして」

科学者「察したのか?それは凄いな」

科学者「で、我に何か聞きたい事でもあるのか、それとも」

男「分離機を使いたい」

科学者「...いいのか、もうここでは生きれないぞ?」

男「電脳の世界で生きれるんだろ、それに俺はもう」
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:21:33 ID:L7jScjHI
男「僕を思い出しそうなんだよ」

科学者「記憶が、戻りそうなのか」

男「そうだ、そして俺は僕に上書きされると思う」

男「所詮俺は、2週間前に生まれた存在なんだから」

2週間前、僕は事故にあった。理由は事故車両から幼馴染を守って、らしい

というのも俺の記憶は事故から目覚めてからしかないのだから

幼馴染である彼女は記憶を失くした事に悲しんだ、でも俺の世話をする事を決めた

幼馴染「お願い、少しでも、少しでも、一緒にいたいの、貴方が彼じゃなくても」

そう言われては俺に断ることなど出来なかった、俺の身体は僕のものだから

俺の友人は僕の親友だ、だからこそ僕が戻ってくると信じている

僕を失くして俺に依存する幼馴染には共感は出来ないのだろう

僕の親友にとって俺は望まれてない、だから俺を監視する

学校の友人は僕の心配をしている、ただ誰も俺を見てはいなかった

だからこそ俺を見てくれるあいつを俺は友人と思っている
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:23:10 ID:L7jScjHI
男「正直このままでもいいと思った」

男「いつかはあいつも俺を見てくれるのではないかとそう思ったから」

男「でもあいつは、幼馴染のあいつにはやっぱり僕が必要だ」

男「昨日聞いてしまったから、僕の名前を呼ぶ彼女を」

男「だからこそ俺はここで生きてちゃいけない」

男「この身体を僕に返す必要があるからだ」

科学者「それでこの分離機で俺を電脳世界に、か」

科学者「でもこの分離機で僕まで電脳世界に行ったらどうするのだ?」

男「この機械の名前、それと教室のお前とここでのお前を見てふと思った」

男「お前がこの機械を使う理由ってもしかして」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:23:58 ID:L7jScjHI
科学者「そう、我は二重人格だ、正しくは私が、だが」

科学者「だから我はこの機械を作った、幸いに我には才能があったからな」

男「そしてお前も」

科学者「我も消える、もう我もこの放課後の少しの時間しかいられないからな」

科学者「だが我は死にたくない、だからこそ分離機を作った」

科学者「さあ、どうする?ここまで聞いてもまだ使いたいか?」

男「決意は変わらない、彼女のためにも俺はここで生きてちゃいけない」

科学者「そうかなら少し待て、我にも準備がある、それに」

男「なんだ?」

科学者「おい、そこにいるのはわかっているぞ」
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:26:00 ID:L7jScjHI
男「いたのか」

幼馴染「ごめんね、気になって」

男「話、聞いてたのか?」

幼馴染「私のせいなの?」

男「お前のためだ、気にするな」

幼馴染「...ごめんなさい」

男「気にするな、仕方ない事だ」

男「すぐに僕は帰ってくる」

幼馴染「違うの!私は今、うr」

男「言ったろ、気にするなって」

男「出会って2週間の奴より長年の幼馴染の方が大切なのは当然なんだからさ」

幼馴染「...うん、ありがとう」

科学者「という事で準備完了だ、では早速実行だ」

科学者「ではまたな、その時には名前を教えて貰おう」

男「また?、う!?」
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:28:38 ID:L7jScjHI
男「電脳世界に来て数日、確かにある意味で理想の世界だな」

男「とりあえず色々な事をしてみたが大体が実現出来たな」

?「それなら十分じゃないか」

男「お前の再現だけは出来なかったな」

科学者「当然だ、我もこちらに行くと行ったではないか」

男「それもそうか、同じ人間が2人いたら困るか」

科学者「それでだ、聞かせてもらおうか」

男「それはいいが、お前の名前も教えてもらおうか」

22:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:29:49 ID:L7jScjHI
科学者「ん?何故だ」

男「傍にいてほしいから、寂しすぎる」

科学者「我を選ぶとは、というよりも我しかいないか」

男「で、返事は?」

科学者「言ったろ、恋人でも問題ないと」

男「恋人か、それならまずは自己紹介からだな」

科学者「いいだろう、では」

男「俺の名は」科学者「我の名は」
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/06(金) 07:33:50 ID:L7jScjHI
これにて終了です、書き溜めなので一瞬で終わりです

何か性格変わってね?と思うかもしれませんがそこは許して下さい
25:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/05/09(月) 09:38:45 ID:wMmdtl1U

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8月18日 08時00分|オリジナル:その他0コメント

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