記事装飾
【太字】
【文字色】
黒: 青: 灰:
【文字サイズ】
大: 中: 小:
【横レス非表示】
【名前欄非表示】
1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:10:13.83 ID:eIpP0MCw0
――執務室
提督「ズルい」

大和「……はい?」

提督「艦娘だけ釣りに出掛けるのは不平等だ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446657013
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:10:54.85 ID:eIpP0MCw0
大和「提督もご存知の通り、これは大本営からの任務ですので……」

提督「大和は俺の趣味を知っているだろ?」

大和「魚釣りですよね。ですがそれとこれとは……」

提督「沿岸部は深海棲艦のせいでどこも立ち入り禁止だ」

提督「だから俺は提督になって、本部には内密に釣り仲間を集めて趣味を楽しんでいたんだ」

大和「内密にって……えっ?」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:11:57.24 ID:eIpP0MCw0
提督「だがしかし! なんだこの任務は!」

提督「外洋で秋刀魚漁だと!? ふざけるな! 俺に行かせろ!」

大和「いえ、その前に本部に黙って一般の人と魚釣りをするのは……」

提督「……大和」

大和「なんですか?」

提督「出撃、したくはないか?」

大和「――っ!?」
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:12:45.85 ID:eIpP0MCw0
提督「俺もお前達に同伴する」

提督「俺は秋刀魚釣りを楽しむ」

提督「大和は久しぶりに出撃できる」

提督「お互いwin-winでいこうじゃないか」

大和「ですが、そうなると船の手配ですとか――」

提督「――手配してある」

大和「……本部への言い訳ですとか」

提督「大丈夫だ。俺の釣り仲間を口実にする」

大和「一般の方も連れて行くつもりですか!?」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:14:31.43 ID:eIpP0MCw0
提督「甘く見るな。俺の布教は艦娘にも及んでいる」

提督「彼女達なら快く協力してくれるだろう」

大和「……ですが」

提督「大和、秋刀魚は回避魚だ」

提督「神出鬼没でほとんど沖でしか釣る事ができない」

提督「拠点が必要になる。ならば船が必要だ。そうだろう?」

大和「いえ、出撃のついでに獲れるようなので」

提督「秋刀魚を舐めているのかっ!」

大和「――っ!」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:14:58.68 ID:eIpP0MCw0
提督「大和よ。釣りとはそこまで甘くはない」

提督「素人だけでなんとかなるなど極々稀に過ぎないんだ」

大和「……でしたら、その提督の釣り仲間の艦娘を艦隊に組み込めばいいのでは?」

提督「……」

大和「……提督?」

提督「嫌だぁあああああああ! 俺も行きたいぃいいいいいいい!」

大和「ええ……わかりましたから駄々こねないでください!」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:15:46.27 ID:eIpP0MCw0
提督「準備はできたかぁあああ! 野郎共おおおおおお!」

「「「「おぉー!」」」」

曙「はぁ……」

大和「……」じー

曙「何?」

大和「いえ、今日は随分重装備なんですね……」じー

曙「そう?」

提督「それじゃ行くぞおおおおおおおお! 抜錨だぁあああああああ!」

「「「「おー!」」」」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:16:49.71 ID:eIpP0MCw0
――北方海域Aポイント

提督「それでは各自報告せよ」

飛鷹「モーレイ海に反応はなし。ハズレね」

龍驤「いちを北方棲姫の所にも偵察しといたけど、たぶん今回は持ってないで」

提督「なに!?」

龍驤「なんか妖精さんに向かって首を横に振っといてたわ」

提督「しかし、彼女が嘘をついてる可能性は……いや、でも幼女だしなぁ」

提督「北方棲姫の奥のマスは偵察できたか?」

龍驤「あのなぁ、それは流石に無茶な注文だと思わんか?」

提督「だよなぁ」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:17:55.55 ID:eIpP0MCw0
漣「ご主人様!ご主人様!」

提督「どうした弟子2号!」

漣「サボ島で採れるってネットに書いてありました!」

提督「ええい、吹雪にでも行かせてろ!」

漣「ラジャー!」

瑞鶴「あのー、提督さん」

提督「どうした! 弟子6号!」

瑞鶴「アルフォンシーノ海域で複数の反応があったみたい」

提督「お前を連れてきて本当に良かった!」ダキッ

瑞鶴「ちょっ、そういうのは2人っきりの時に……」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:18:27.84 ID:eIpP0MCw0
漣「ご主人様! ご主人様!」

提督「どうした! 弟子2号!」

漣「中部海域でも採れるってネットに書いてありました!」

提督「ええい! ゴーヤにでも出撃させろ!」

漣「ラジャー!」
大和「はぁ……」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:19:10.08 ID:eIpP0MCw0
――アルフォンシーノ海域

大和「海域! 確保しました!」

提督「良くやった大和! だが余り派手なことはするな! 魚が逃げる!」

大和「……」

提督「サビキ仕掛けで8号? いや9号だ……」ブツブツ

提督「総員! これより秋刀魚漁を開始する! 奴らは群れで行動する! 心してかかれ! 作戦開始!」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:20:15.19 ID:eIpP0MCw0
飛鷹「ふぅ……あら、どうしたの?」

大和「……いえ、魚が逃げるから航行するなと言われまして」

飛鷹「あー、あの人釣りキチだからね」

大和「そうなんですか」

飛鷹「まあ、みんなもこの船に乗り込んだし、気にしなくていいんじゃない?」

大和「そうなんですが、その……」

飛鷹「……?」

大和「出撃したらその、少しお腹が空きまして」

飛鷹「なら大和も食べてみる?」

大和「……はい?」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:20:59.65 ID:eIpP0MCw0
漣「漣と!」

龍驤「まな板の!」

「「料理教室コーナー」」

龍驤「って誰の胸がまな板やねん!」

漣「あははは! さて、今回は秋刀魚の塩焼きでございます!」

龍驤「まずはエラに手を入れて、エラを除いて〜っと」

龍驤「ほらほら、ぐにょ〜んと内臓が……ちょっち文字にするとグロいな」

漣「メタファーな要素は禁止ですよ!」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:21:42.39 ID:eIpP0MCw0
龍驤「おっと、せやった。背びれに近い穴に箸入れて洗って〜と」

漣「背中からお腹に向けて切り込みを入れて塩を振り〜」

龍驤「焼いた物がこっちやで!」

漣「ちょっ、それ漣の分!」

龍驤「まあ、まあ、後でウチの分けたるから我慢してな?」

漣「はーい!」

漣「と言うわけでどうぞ! 大和さん!」

大和「あっ、はい。ありがとうございます」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:22:58.80 ID:eIpP0MCw0
大和「美味しい……」

龍驤「釣れたてほやほや、焼きたてほやほややからな!」

漣「その秋刀魚は漣が釣ったんですよ!」

大和「そうなんですか!? 漣さんはスゴイですね」ナデナデ

漣「えへへー」

龍驤「まぁ、姉には勝てへんみたいやけどな」

漣「今日のぼのは絶好調みたいだしね」

大和「そうなんですか?」

漣「そりゃもう。提督に迫る勢いで」

大和「曙ちゃんは釣りが上手いのですね」

飛鷹「まあ、今日の本番は彼女が寝てからなんだけどね」

漣「チート乙」

龍驤「瑞鶴のラックは計り知れんからなぁ」
16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:23:41.48 ID:eIpP0MCw0
瑞鶴「うーん。ちょっと疲れてきたかも」

提督「よし、瑞鶴こっちに来い。膝枕してやろう」

曙「ちょっ!」

瑞鶴「いいの?」

提督「ああ、もちろんだ。さぁ、いつでも良いぞ!」

瑞鶴「それじゃお言葉に甘えようかな」

曙「ぐぬぬ」
17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:26:11.43 ID:eIpP0MCw0
瑞鶴「……」スヤァ

提督「ふはは、きてる! きてるぞ! さあ、今のうちに差を詰めるがいい曙よ」

曙「この卑怯者!」

提督「なんとでも言うといい。今の俺には幸運の女神の力を溜めてるのだからな!」

曙「ぐぬぬぬぬぬ」

提督「幸運の女神が俺に囁いてるぞ! 秋刀魚大漁に釣るのですと!」
18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:26:58.55 ID:eIpP0MCw0
曙「雪風、雪風がここにいれば」

提督「残念ながら曙と俺では雪風の好感度が違うのだ。曙の膝より、俺の膝を選ぶぞ」

曙「はっ、雪風が居なくても潮がいるからいいもん! クソ提督のバーカ!」

提督「ふふ、それでも瑞鶴付きの俺より下。それに潮は今遠征の最中」

提督「勝負は見えたな」

曙「この……今に見てなさいよ!」

提督「また勝たせてもらうぞ曙よ!」
19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:27:37.36 ID:eIpP0MCw0
飛鷹「……この反応は敵? でも反応も小さいし、気のせいかな」
20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:28:25.49 ID:eIpP0MCw0
――現在

提督「それから敵襲があって、船が攻撃されて……」

提督「釣りの道具はなんとか守れたが海に投げ出されて……」

泊地水鬼「これでいいのか?」

提督「ああ、後はこうやってだな」ビュッ

泊地水鬼「ふむ」ビュッ

提督「おお、スジがいいじゃないか!!」

泊地水鬼「なるほど、この後は魚が釣れるまで待てばいいんだな?」

提督「ああ……なんで泊地水鬼と釣りしてるのだろうか」ボソッ
21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:29:40.84 ID:eIpP0MCw0
――数時間前

イ級【――っ】

泊地水鬼「人間……? 後で適当な街に届けか」

イ級【――っ】コク

泊地水鬼「それまで私が預かる。まだ余裕はあるか?」

浮遊要塞【――っ】コクコク

泊地水鬼「そうか。その人間を乗せろ」

イ級【――っ】イエッサ-
22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:31:00.10 ID:eIpP0MCw0
提督「……ここは」

泊地水鬼「起きたか。人間よ」

提督「どわぁっ!?」

泊地水鬼「暴れるな。落ちたらどうする」

提督「な、なんだ。これは……浮遊要塞!?」

泊地水鬼「何故浮遊要塞だとわかる? もしかして……提督か?」

提督「そうだと言ったら……?」

泊地水鬼「殺す。アイツのせいで私はな。私はな!」

提督「ただの釣り人です」

泊地水鬼「釣り人?」

提督「魚釣りを愛するただの人間ですヨ」
23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:31:59.97 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「提督じゃないのか?」

提督「はい」

泊地水鬼「そうか。ならいい」

提督「……えっと、その提督って人は何かしたのですか?」

泊地水鬼「ああ、奴は極悪人だ」

泊地水鬼「私の泊地を襲撃して破壊した挙句、再建中の泊地まで攻撃してきた極悪人だ」

提督「(アカン)」
24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:32:50.33 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「私が根無し草なのも、こうして放浪してるのも全部アイツのせい」

提督「それは……お気の毒ですね」

泊地水鬼「おお、分かってくれるか」

泊地水鬼「お前はいい人間だ!」ダキッ

提督「(柔らか――冷たっ!)」

泊地水鬼「お前だけは必ず陸に届けてやる。私の名にかけて守ってやるぞ」

提督「あ、ありがとうございます」

泊地水鬼「ところで……」

提督「……?」

泊地水鬼「それはなんだ?」
25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:33:56.31 ID:eIpP0MCw0
――現在

提督「(まさか浮遊要塞の上で泊地水鬼と秋刀魚釣りをする事になるとは……)」

提督「(事実は小説よりも奇なり、か)」

提督「(しかし、他の皆は大丈夫だろうか)」

提督「(帰ったら大和の大目玉をくらうんだろうなぁ)」

泊地水鬼「……何かくる」

提督「魚か?」

泊地水鬼「たぶん――っ」

提督「――おお! 30cmぐらいの秋刀魚だな」

泊地水鬼「大きいのか?」

提督「普通ぐらい。大物になると40cmを超えるぞ」

泊地水鬼「わりと簡単だな」

提督「人はそれをビギナーズラックという」
26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:34:52.85 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「むむむ……」

提督「釣りは一日にしてならず、運も多少いるがな。ほら、また釣れた」

泊地水鬼「ズルしてないか?」

提督「これが経験と知識と幸運の女神の差だよ」

泊地水鬼「……」

泊地水鬼【イ級】

イ級【――っ】

提督「うおっ!?」

泊地水鬼【他の深海棲艦と連携を取って秋刀魚を探せ。決して逃すな】

泊地水鬼【そして秋刀魚がいる場所の真上に顔を出せ】

イ級【――】コク
27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:35:29.77 ID:eIpP0MCw0
提督「……」

イ級【〜〜】

泊地水鬼「そこにいるのだな。ならこの辺で待てば」

泊地水鬼「――ちょろいものだ」

泊地水鬼「人間よ。釣りもなかなか楽しいものだな」

提督「むむむ、レギュレーション違反と見るべきか……いやしかし」ブツブツ

泊地水鬼「〜〜」
28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:36:52.06 ID:eIpP0MCw0
提督「そういえば今夜はどうするんだ?」

泊地水鬼「北方棲姫のところに行く予定だ」

提督「……」

泊地水鬼「安心しろ。あれは子供だが、深海棲艦は上の命令を守るように出来ている」

泊地水鬼「彼女を怒らせなければ問題ない」

提督「心配だなぁ」

泊地水鬼「――っ!」

提督「どうした?」

泊地水鬼「偵察機、艦娘のだ」

提督「――っ!」
29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:38:10.72 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「今浮遊要塞を堕とされるとマズイ。逃げるぞ」

提督「堕とされるとどうなるんだ?」

泊地水鬼「海に投げ出される。私は泳げないからな。」

提督「なるほど(浮遊要塞にそういう用途があったのか)」
30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:38:56.04 ID:eIpP0MCw0
北方棲姫「カエレ!」ガルル

提督「……ビクッ!」

泊地水鬼「落ち着け。こいつは悪い人間じゃない」

北方棲姫「――悪い人間じゃない?」

北方棲姫「ゼ、ゼロと烈風置いてけ」

提督「て、提督でもないんだ」

北方棲姫「……? でもいつも襲ってくる提――」

提督「ぼくはわるいにんげんじゃないよ」

北方棲姫「……」

提督「……」

北方棲姫「カエレ!」
31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:39:48.56 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「どうしたものか」

提督「なんかすまない」

泊地水鬼「子供の機嫌は気まぐれなんだ。気にする必要はない」

提督「本当にすまない」

泊地水鬼「さて、追い返されたとなると艦娘と正面から衝突するわけだが……」

提督「……えっ?」

泊地水鬼「……お前だけなら逃すことはできる」

提督「お前はどうなる」

泊地水鬼「無理だな。私は保っても、この子が保たない」

浮遊要塞【……】
32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:40:55.70 ID:eIpP0MCw0
泊地水鬼「海上で足を失ったらそこで終わりだ」

泊地水鬼「――どのみちお前は助かるから安心するといい」

提督「だが……」

提督「泊地水鬼、釣りは好きか?」

泊地水鬼「釣りか? 確かに楽しかった」

泊地水鬼「機会があればもう一度やるのもやぶさかではない」

提督「そうか。なら、俺が助けてやる」

泊地水鬼「……?」
33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:42:14.69 ID:eIpP0MCw0
瑞鶴「艦載機より入電! 前方より浮遊要塞らしき深海棲艦を確認!」

瑞鶴「そして、提督と姫級の深海棲艦が一人!」

龍驤「もしかして北方棲姫なん?」

瑞鶴「いや、どうやら違うみたい」

龍驤「うーん。そうなると……」

大和「とにかく、提督は人質――というわけですか」

飛鷹「辺りに他の深海棲艦はいないみたいだけど、どうするの? 」

大和「……」

瑞鶴「ちょっと待って! 妖精さんが何か――っ!」

漣「どうしたの?」

瑞鶴「提督から――これより帰投する。周囲を警戒されたし、だって」

曙「……えっ?」
34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:43:01.26 ID:eIpP0MCw0
提督「ただいま」

大和「言いたいことは山ほどあります」

大和「ですが、無事で安心しました」

泊地水鬼「……」

大和「それで、この後どうするつもりですか?」チラ

提督「彼女――泊地水鬼を鎮守府に招く」

大和「……は?」

泊地水鬼「……」

提督「助けてもらったし、その恩を返したい」

提督「それに彼女は話せばわかる深海棲艦だ。なにより――」

提督「釣り好きに悪い奴が居るはずがない」
35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:44:06.55 ID:eIpP0MCw0
大和「聞いた通りの釣りキチですね」

提督「……」

大和「……どうなっても知りませんよ」

提督「よし、それじゃ行こうか」

泊地水鬼「待て」

提督「……」

泊地水鬼「お前は"提督"なのか?」

提督「……ああ、俺は"提督"だ」

泊地水鬼「そうか。なら私はお前を――」
36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:44:52.75 ID:eIpP0MCw0
提督「泊地水鬼、俺と一緒に来てくれないか?」

泊地水鬼「私の泊地を潰したお前達とか?」

提督「ああ。代わりに俺の城(鎮守府)に来い」

提督「誰にもお前を渡さないし、絶対に不自由させない」

提督「お前が名をかけて守ろうとしたように、俺も俺の全霊をかけてお前を守ろう」

泊地水鬼「……」
37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:45:54.67 ID:eIpP0MCw0
提督「俺が信用できないか?」

泊地水鬼「ああ、お前は一度私を裏切った。お前は信用できない人間だ」

大和「……」

泊地水鬼「……だが、そうだな」

泊地水鬼「私の泊地ができるまでなら考えてやらんでもない」

泊地水鬼「後、次また裏切ったら今度こそお前を殺す」

泊地水鬼「その条件ならついて行こう」

提督「了解した。いいな? 大和」

大和「わかりました。もう提督の好きにしてください」

瑞鶴「むむむ……」
38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:46:38.91 ID:eIpP0MCw0
提督「泊地水鬼――はやっぱり長いな」

提督「はくちーが助けてくれなかったら俺は生きていなかったんだ」

提督「気持ちはわかるが抑えてくれ」

泊地水鬼「はくちー?」

提督「駄目か?」

泊地水鬼「好きに呼べばいい」

瑞鶴「――知らない! 提督のバーカ!」
39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:48:00.60 ID:eIpP0MCw0
――後日
提督「さぁ、準備はできたかお前らぁあああああ!」

「「「「おおおおおおお!」」」」

泊地水鬼「なんだこれは……」

曙「本当、五月蝿くて適わないわ」

泊地水鬼「お前も行くのか?」

曙「当然。今日こそあのクソ提督にリベンジするんだから!」

提督「今日の目玉は鯵だ! お前ら行くぞぉおおおおおおお!」

「「「「おおおおおおおおお!」」」」

泊地水鬼【さて、行くぞ。出発しろ】

浮遊要塞【――っ!】
40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 02:50:23.18 ID:eIpP0MCw0
こうして釣りキチの提督は無事いいアッシー(浮遊要塞)を手に入れ、執務がない休日に外洋での釣りを楽しむのだった

この後瑞鶴と泊地水鬼とで提督の取り合いが起きたり、起きなかったり



本編と関係ないけどさ
榛名って俺の事大好きだよなぁ
41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 03:00:04.75 ID:4OAfajE00
榛名は誰でも大丈夫ですって言ってる
42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 03:01:29.54 ID:PCC5IbOBO
はい!榛名は(童貞じゃなければ)大丈夫です!
44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/11/05(木) 03:09:33.24 ID:vzMqeTmQ0
はい!榛名は誰にでもいい顔しますから!
お奨め記事
11月8日 18時00分|艦隊これくしょん0コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

※現在コメント認証制です。ページが更新されたら書き込みは成功しています。コメントが反映されるまで暫くお待ちください。
  • カテゴリー

  • 最新記事

  • 新着コメント

  • 月間記事

  • リンク

  • 広告